お嬢様とオオカミさん
「だから、俺の彼女になれって事。」

「え・・・。えぇぇ!?」

やっと理解できたあたしは驚きで座り込んでしまった。

「そ、そんな、好きでもない人と付き合うなんて・・・。」

瑛都は、はぁ~とため息をついて、あたしを見下ろしながら言う。

「俺だって両想いじゃない人と付き合うのなんて御免だ。」

「・・・じゃあなんでそんなこと言いだしたの?」

瑛都は鼻でフッと笑った。



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