お嬢様とオオカミさん
自分の席に着く前、隣の席を見てびっくりした。

昨日の茶色いサラサラな髪の毛が見えたから。

隣には、スースーと寝息をたてて眠る瑛都がいた。

「うそ・・・。」

あたしの隣の席が瑛都。

あたしと瑛都は同じクラス。

どうしよう、昨日の言葉を思い出しちゃう・・・。

とりあえず自分の席につこう。

心臓がドキドキして、その音のせいで眠りをさましてしまう気がする。

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