お嬢様とオオカミさん
「俺はお前の彼氏になりたいと思ってる。お前は俺のこと、どう思ってる?」

あまりにも真剣なまなざしだから、思わず息を止めてしまった。

こんなに真剣なところもあるんだ・・・

胸がトクンとなった気がした。

――――想いを伝えなくちゃ。

「い、今は言えないよ・・・。だから、放課後。放課後、音楽室に来て?」

今は授業中。この静かな空気の中、小声でなんて嫌。


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