お嬢様とオオカミさん
「おい、離せ。嫌がってんだろーが。」

え?

「は、はは、はい、瑛都様・・・」

腕、離してくれた・・・

「大丈夫?痛くなかった?」

「はい・・・大丈夫です。」

ちょっと放心状態なあたし。

「ならよかった。俺の名前は神田瑛都。よろしくな。」

「あ、あたしは咲都川美瑠です。」

すんなり名前言っちゃったよ・・・

「あぁ、やっぱり。あとで生徒会室、来てくれる?」

「ちょっといろいろ理事長から頼まれてて・・・」

学校の説明とかかな・・・?

「はい、わかりました。」

「じゃあ、後で。」

私はとりあえず職員室へ向かった。


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