ペテン師の恋
そんな、私をフォローするように、聖は言った。









「娘の結婚式とか、出るの憧れるなぁ。自分がしたことないから、一回してみたかったけどね」









母と父の結婚式か、もし挙げたらきっと、誰もが羨むほど、綺麗な夫婦になっていただろうな。










「だからさ、俺の夢、叶えれたら叶えてくれよ。一緒にバージンロードとか歩きたいな」









私は、頷いた。









どうなるかは分からない、でも、私の気持ちが変わることはないだろう。










朱一と一緒に暮らせたら、父親とバージンロードあるけたら、そんな幸せなことこれ以上ないだろう。










父の夢、叶えてあげたい。









それが、唯一できる親孝行になるなら。










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