ペテン師の恋
「あなたほど素敵な方とは初めて出逢うから」




上目遣いで彼の腕に腕を絡めて言った。




「それは光栄だ」




そう言ってかわされてしまった。




どんな話術も彼には届かない。




私は、どうしたらあなたに近づけるんだろう…




複雑な心境のまま、23階にある彼の部屋へ入っていった。




< 46 / 278 >

この作品をシェア

pagetop