ペテン師の恋
朱一は左胸上にある蝶のタトゥーに優しく触れた。
さっきの苛つかせる笑みは消え、複雑な表情をしていた。
これが、初めて貴方の素顔を見た瞬間だったね。
あのとき、貴方は何を想っていたの?
憎い筈の私に描かれる朱色の蝶
貴方の思い出のあの人と同じ、絵柄を持つ私…
この蝶がいなければ
貴方は私に、復讐を遂げていたかもしれないね
さっきの苛つかせる笑みは消え、複雑な表情をしていた。
これが、初めて貴方の素顔を見た瞬間だったね。
あのとき、貴方は何を想っていたの?
憎い筈の私に描かれる朱色の蝶
貴方の思い出のあの人と同じ、絵柄を持つ私…
この蝶がいなければ
貴方は私に、復讐を遂げていたかもしれないね