ペテン師の恋
電車に揺られ、駅から歩いて10分ほどの場所に美術館は建っていた。
時刻は4時45分を回っていた。閉館が5時になっているため、美術館の中には受付の人意外、客はいなかった。
誰もいないほうが、私は落ち着く。絵をみるだけだし、私も長居するつもりはない。
ゆっくりと、一枚一枚観ていくと、やはり、彼の描く絵は色が無かった。
黒い線だけで描かれている絵や、黒い紙に白い線で描かれていたり、モノクロだけなのに、凄く引き込まれる。
人物画や写実、いろいろな絵が描かれている中で、私は一枚の絵の前で足を止めた。
その絵は、黒い紙に白い線で光なのだろう、左斜め上に白い柔らかな円が描かれており、その斜め下には暗闇に紛れてしまうような、弱い線で蝶が描かれていた。
まるで、私のタトゥーの蝶が絵の中に入ってしまっているような感覚に陥った。
時刻は4時45分を回っていた。閉館が5時になっているため、美術館の中には受付の人意外、客はいなかった。
誰もいないほうが、私は落ち着く。絵をみるだけだし、私も長居するつもりはない。
ゆっくりと、一枚一枚観ていくと、やはり、彼の描く絵は色が無かった。
黒い線だけで描かれている絵や、黒い紙に白い線で描かれていたり、モノクロだけなのに、凄く引き込まれる。
人物画や写実、いろいろな絵が描かれている中で、私は一枚の絵の前で足を止めた。
その絵は、黒い紙に白い線で光なのだろう、左斜め上に白い柔らかな円が描かれており、その斜め下には暗闇に紛れてしまうような、弱い線で蝶が描かれていた。
まるで、私のタトゥーの蝶が絵の中に入ってしまっているような感覚に陥った。