ペテン師の恋
フロアをみた私たちは、唖然としてしまった。





朱一の周りは女の子たちが群がり、真横にはみたことのない勝ち誇った顔をした瑞希がいた。






そこはまるで朱一の城のようだった。





朱一も私に気付き、あの笑みを浮かべて、勝ち誇った顔でみんなに言った。





「この三日間で、俺は瑞希をNo.1にする。よくみておけ」





フロアは大いに盛り上がった。





ただ、優香里と麻奈意外は…





店のNo.2と3の立場でもある彼女たちをも超えて1位になるなんて、二人のプライドだって許さないだろう。





私だって、今まで築き上げた女帝の座を明け渡すわけにはいかない!






これは、私への宣戦布告だ





あの日の朱一はなんだったんだろう。






今、目の前にいる朱一は誰?





これが朱一なの?





だったら、あの日のあなたは忘れてあげる。





あなたの挑戦






受けてあげる





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