ペテン師の恋
平山は不思議そうに私を見た。





「君は有名人に興味ないのか?彼は女性からも支持かなりされてるし、男からみても…」






私は、平山の頬を優しく触り、私の方を向かせ、唇を重ねた。





そして、上目遣いで平山を見つめてから、耳元で囁いた。






「平山さんのほうが、凄く魅力的だもの。他の男に興味湧くわけないじゃない」





私は彼の手にそっと触れ、目をみて頷いた。





平山は、気分をよくしたらしく、私の髪を撫でた。






「君の望みを言ってごらん?」





きた、さすがビジネスに慣れている彼は、私の意図を察してくれるのも早い。





「そうね、私たちも女の子たちに、おこぼれあげましょうよ」





私が妖艶に微笑みと、平山は笑顔で


「わかった」


と、言うと、席を立ち、手を叩いてボーイを呼ぶ。





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