ブラックボード



窓の外には、綺麗に澄み切った青い空と、校門を出て行く友達たち。



窓からの隙間風が私の髪を揺らして、ほのかに春の陽気を運んでくれている。



もう、春なんだと。
もう、卒業するんだと。



笑顔で友達と騒ぐ窓の外の人たちは、なんだか背中に羽が生えているように見えた。




「……。…先生っ!」



窓に向けていた視線を、くるりと先生の方へと戻して。



突発的に頭に浮かんだ言葉を紡ぐべく、私は先生としっかり向き合う。




「私は、先生にとってどんな生徒でしたか?」




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