二重人格王子VS二重人格姫
「ありがとう。じゃあ、よろしくね」


そう言って男子は帰っていった。



「なんなの…あの人」


むちゃくちゃ迷惑!!


由佳梨と一緒に弁当食べれなくなるじゃんか。



「ねぇ、由佳梨。最悪だよねぇ…」


ガックリと肩を落として、由佳梨に同意を求める。


「……」


??


返事が返ってこない事に不思議に思って由佳梨の方をみると、由佳梨はさっきの男子が去って行った方向をみつめていた。

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