二重人格王子VS二重人格姫
そんなことをずっと考えていると、裏庭に着いた。



「あ、中谷さん。来てくれたんだ」


裏庭のベンチに座っていた柏原竜也。


“来てくれたんだ”って…。


あんたが来いって言ったんじゃん。


そんな心の中の想いは少しも顏に出さず、微笑むあたし。



「どうしたの?あたしに話したいことがあるんだよね?」



早く終わらせたくて、すぐに話をきりだす。


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