二重人格王子VS二重人格姫
はぁ…。


本当あり得ない!!


もういい、別に名前くらい呼んでやるッ!



「た、たく…。拓海っ」


呼べた…。




「…チッ。よくできました」


し、舌打ちしたな!?


拓海は少し残念そうに、あたしを壁に押し付けていた手をはなした。


…王子なんかじゃないでしょ、絶対。

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