二重人格王子VS二重人格姫
やべぇ。


このバカちんのせいで俺が二重人格だってバレる…(汗)



「おまっ、力強ぇよ!スモールボイスはわかったから、俺の話をよく聞け!!」


やべぇと思って手を離した途端、涼は俺の肩を掴んでゆさゆさと揺らしだした。


立場逆てーん。



「この涼様が言うんだ、間違いない!中川拓海、お前は絶対美華ちゃんのことが好きだ!!」


「………」


うえっ…


体、揺らしすぎ!


バカちん涼、気持ちわりぃ…!!



「お前は、美華ちゃんと出会ってから変わったんだ!拓海が、いつでもどこでも美華ちゃんを見つめていたこと、俺はちゃんと知っているぞ!!」



「…………」



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