Desire kiss
――…でもそう叫んだとき。
信じられない感触が唇に走った。
艶やかなリップ音が響いたら、ふわりとした接吻に一瞬心臓が止まりかける。
そのくらいの、衝撃だった。
間近に、あの…勝の顔があって、自分の目が限界まで見開いた。
「んん…っ!…んはぁっ、ちょ、え…んっ!」
涙で視界が揺れるなかであり得ない感覚が体の中を暴れて、変な声が漏れる。
しかも、こともあろうか勝はさらに強引に口をつけてくる。
ずいずいとベットに倒された体は湿っていた。
な、んで…こんな、ことに…?
自分からもれる声の高さに驚愕する。