Desire kiss
呼吸が乱れて、抑えつけられた男子の力にただ呆然とするしかなかった。
肺が酸素を求め出して、体はきつく反応する。
嬌声ともとれる愚かな声に涙がさらに増す。
耳元で激しさを物語る唾液の絡みの音が暴れまわった。口との接触は液体とともに感覚を麻痺させていく。
リアルな音に混乱でいっぱいになって、ぎゅっと勝の服をつかんだ。
勝は目を閉じて止まることなく、接吻を繰り返していく。
「あっ…っと、待っ…んんんっ…っふ」
「心菜」
「恥ず、か…ぁぁ、」
角度を変えて襲ってくる初めてにしては激しすぎるキスに声だけが甲高く響きそうになる。