Desire kiss


「あれ、勝ーー?心菜ちゃ……」


ガチャ、とドアが開く音がする。ドクドク、心臓が止まらない。


ああ――…と思って、ぎゅっと手を握った。覚悟を決めて。


その瞬間、ある力を振り絞って、思いがけない行動に走った。


……ドン!!

鈍い音が響いて、勢いよく何かがベットから落下する音が聞こえた。


うっっわぁ、いい音。

ごめんね、勝、手荒いけどこれからのために犠牲になって下さい!


りょ、良好な関係をくずさないためには、ね!!?


そう、加減を忘れるほどに必死で、勝を足蹴りでベットから突き落とした。


「――…あら?何をしているの、勝…?」

「…痛ッ、」

もろに直撃したらしく勝は痛い箇所を抑えていた。


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