Desire kiss
そして、最終的には半分走っていって、早々と玄関のドアをがちゃんを閉め、帰って行った。
もちろん、私は無言。
だって、これはもう…私に対する完全な拒絶?
「はは…あんにゃろー…」
こりゃいかん…涙が浮かんでくるわ、勝。
あんなに甘えっ子だった勝は何処に?だだっ子の勝、緑のお姉さんみたいな私だったのに。
そりゃ、もう子供じゃないけど。
あれから何年もたったけれども…!
「…っく…、はげぇー…腰パンしてパンツ見えるの恥ずかしくないのかー!」
悔しい。涙が、止まらない。
いつか、絶対こうなったこと後悔させてやる。
そして、また4人で海、行こう。鬱陶しくてもいいからさ、皆で遊びたいよ。
「勝の、ばかーッ!」
聞こえそうな声で叫んだ。
自分はバタン!と勝に対する当てつけの様に、大きなドア音を出して家に入った。