Desire kiss
チャイムと同時に、私ははっと覚醒した。
何やってるだろ。
不覚だな、自分がバスケより勝と緑たちの方に目が行くなんて。
そのくらい、かっこよかった。
心の中だったらあの二人にバレないからこっそりと…呟いた。
たぶん褒めたら緑は調子に乗ってしまうだろうし、勝は…相変わらず無愛想。
私が何言っても、何も関心すら持たないんだろうな。
……それもそれで悲しいけど、さ。
「行くよ、心菜」
着替えるために、零は何してるの?と言う風に見つめてきたから慌てて後を追った。