Desire kiss
「……は?」
急に、周りの空気が変わった。
それでも寝ていきそうな心地の私は意識の奥でおかしいな、と思う。
とんでもないミスを犯してしまったとも気付かずに。
ああ……、眠い。
隣の席の零が、「心菜っ、何言って!」と授業中なのに声を出したら意識がはっと覚醒した。
周囲の自分の方を見てい、る…?
え、何事かと、席を立ってしまう。
「今なんて言った?」
英語の先生はびっくりして、古井?と名を呼んで尋ねた。