Desire kiss


こんなの、私が変態みたいじゃ…!


わー!と奇声を上げそうになる。


ゆでたこ状態の私にクラスのみんなが一斉に大爆笑した。


容赦ない笑いの渦に、してしまった事の大きさがずっしりと圧し掛かる。


必死で弁解しようと口を開くが、もう遅かったようだった。


「古井、よからぬ事を考えているんじゃない、さっさと席につけ」


よ、よからぬ事!?


断固違います、貴方の勘違いです!と言いたい。


ちょ、待っ!と慌てても、何も聞いてくれない英語の先生に泣きたくなった。
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