Desire kiss
容赦ないkiss
「終わったぁー」
――…疲れた。
今日も練習が終わって、零と帰り道を歩きながら、お互いの悪い点を話したりしてたんだけど。
何か、おかしいと思って。
少し暗い道を二人で帰ってると、男バスの皆さんが道でたまっている。
もちろん地獄耳の私は、その話題を聞き逃さなかった。
え?と思って、立ち止まる。何やら、男子は何人かで話しあってるらしい。
別に興味はないんだけど、耳が捉えた内容にちょっと首をかしげた。
またかな?とも思って。こうやって待ってくれてて零に告白する子結構いるんだよ。
「ほら坂本と古井来たぜ」
坂本とは零のことだ。どうして道でたまって話してるのか分からないけど。
「何迷ってんだよ、あいつら帰ったんだから今がチャンスだろ」
「さっさと行動しろよ、あいつらにバレる前に」
「あ?お前が行けって。ほら、もう来るだろうが!」