Desire kiss


「こ、心菜!」

零をとどめて、大木達に近づいてみる。


気付いていない。話してた取り巻きは、自分を見た途端「うわ!」と大声出して驚く。

え、そんなに驚く?と思ったけど、無視しておいた。


まさかこっちから来るとは思っていなかったみたいでしどろもどろになってる。

いつも緑に味方してる大木も何言ってるのか分かんないから悩む。

私たちに用があったんじゃないの?という目で見るけど反応が若干薄い。


「どうしたの?」

「いや、あ、古井…」

「ごめん、会話聞こえてきちゃって、私と零の事だったから」


盗み聞きと思われちゃいやだけど。

男子はどうする?と目配せして、焦っているから余計分からない…。


うす暗いし、ご飯作んなきゃいけないからぶっちゃけ早く帰りたいんだけどな。

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