Desire kiss


「あ、ごめん。用なかった感じ?」

私は、聞き間違いかと思って謝る。

うわあ、それだったら恥ずかしい。しかも今日は恥ずかしいことばっかり。

今日のTVのめざま○テレビのカウントダウンハイパー☆の占いの運勢最悪かも…。


「いや、お前らに用、ある…」

大木は珍しく小声になる。普段クラスでも盛り上げる側なのに変なの。

まあ、ユーモアセンスもなかなかだと思ってるよ。


「え、ならよかったあー。うん、それでどうしたのー?」

「…お前ら、日曜、練習ないよな?」


面識のある大木が私に話しかけてくれるから助かる。

後の人たち、あんまり喋ったことないし、違うクラスだから。


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