Desire kiss
「あー…私だったら予定ないからあいてるけど…何で?」
普通に喋るくらいの大木と面識の少ないあとの男子。
……なぜ、遊ぶ?
よく分からないけど、理由くらいは聞いときたいかな。男子と遊ぶなんてあんまりないことだし。
そしたら零が訝しげな顔をして、様子を見に、私の隣に立つ。
「遊ばない?だってー」と言うと、さらに顔をしかめる。おおい、ちょっとは笑おうぜと思う。
「いや、たまにはいいかなーっと…お前らがよければだけど」
パワフルで元気な大木らしからぬ控えめな言葉に違和感を感じるけど…まあ言わないでおこう。
「いや、別に私は全然いいんだけど零の予定は分からないから」
どう?と尋ねると、何で遊ばなきゃいけないのとでもいいたげにしている。