Desire kiss
なんかすごい眼力で零が男子達を見てるから、可哀想になってきた。
思わぬ誘いだったけど、男子の人を見てみたら結構かっこいい人ばかりだった。
……高校生になるんだし、零も私なんかよりも、こうして男子と遊ぶ方がいいのかもしれない。
いつも私優先だったから、たまには息抜きだってしてほしい。恋だって、必要だよね?
零も塾なかっただろうし、よし!と思いながら私は頷いた。
「零、暇だったなら行こうよー。あんまり遊ぶ機会ないんだしさ。零が予定ないんなら私も行くから」
「…っ、心菜!」
「ま、まじで?」
そう返すとは思ってなかったっぽくて、びっくりしている。