Desire kiss
「うん、男バスの人ともバスケのこととか聞いてみたかったし、予定ないから」
「心菜、あたしは――…」
「零だって、たまには息抜き必要でしょ?バスケと勉強ばっかじゃ疲れちゃうよ」
零はこう見えて、私の押しに弱い。結構付き合い長いから、熟知している。
きっと、零の取扱説明書だって作れちゃう。
口出しする前に、ぱぱっときめちゃったら後には引き返せない。
これをきっかけに彼氏とか、つくってほしい。
ずっと私だけ考えてくれたから。
「じゃあ、駅に11時集合で、いいか?」
「おっけー!楽しみにしてるね」
笑顔で「じゃ日曜にね、ばいばい」と言った。