Desire kiss


「ちょ、心菜何で!」

「いいじゃんいいじゃんー。男バスの男の子なかなかかっこよかったし、零も恋だってしたほうがいいでしょ?」

「何言って――」

「……零、もう私大丈夫だがらさ。今まで私の事守ってくれたし、零も自由になってほしい」


零には迷惑かけたくないよ。


緑も零も…勝もお母さんが亡くなってからは、毎日のように心配してくれたね。一人で泣いてる時も、傍で支えてくれてたこと、覚えてるよ。

寂しくないように、仁や瞬の相手をしてくれた緑も。いつも守ってくれた零も。影で私を見守ってくれた勝も。


どれだけ、助けられたか。

だから、もう心配しないで。


「大好きだよ、零」


零は、私の笑顔にも、弱い。

< 77 / 122 >

この作品をシェア

pagetop