Desire kiss
「ちょ、心菜何で!」
「いいじゃんいいじゃんー。男バスの男の子なかなかかっこよかったし、零も恋だってしたほうがいいでしょ?」
「何言って――」
「……零、もう私大丈夫だがらさ。今まで私の事守ってくれたし、零も自由になってほしい」
零には迷惑かけたくないよ。
緑も零も…勝もお母さんが亡くなってからは、毎日のように心配してくれたね。一人で泣いてる時も、傍で支えてくれてたこと、覚えてるよ。
寂しくないように、仁や瞬の相手をしてくれた緑も。いつも守ってくれた零も。影で私を見守ってくれた勝も。
どれだけ、助けられたか。
だから、もう心配しないで。
「大好きだよ、零」
零は、私の笑顔にも、弱い。