Desire kiss


「それよりトイレ…っ!」

どうしてか分からないけど、なぜか場違いのような発言をしてしまったのに対して、一気に近づいた勝の顔にショート寸前。


息ができなくて窒息死してしまう。はぁはぁと小さな吐息が漏れる。


やば…、これ以上近づいたら心臓の音聞こえちゃう…っ!

こんな姿…っ、見せたくない。


ふるふるとむなしく首を振った。でも、勝は動こうとしない。


もう、我慢できない…っ!!


「勝、恥ずかしいよぉ…っ!」


しだいに涙で瞳は濡れていた。


情けないほど、小さい子のように声が掠れてしまった。
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