高校生☆だいだい

姉ちゃんの気持ち*竜にいさまの気持ち*

『あんたのせいで真冬が気絶しちゃったぢゃない。』

姉ちゃん…こと、愛句(あいく)は竜にいった。

『あぁ。』

『…どーしてくれるのよ!?今日は…真冬の誕生日なのに、命日になっちゃうぢゃな…い。グズっ。』

最後ら変は涙声だ。

『ならね-よ。ばか。』

そして竜はくしゅと愛句の頭をなでる。

『でもでもっ!わたしたち…っ親がいないんだからっ…あたし。真冬の身になにかあったら…しんぢゃうよぉっ』

ポロポロと涙をこぼしながら愛句は訴えた。

『どうして、真冬が人間界へいかなきゃならないのっ??あたしぢゃあっ…だめなの!?今日は…幸せになる日なのよっ??真冬がっ…!』

竜はじっ。と愛句の言葉をきいていた。


『泣くなよ。愛句。なぜ、おまえが泣かなきゃ、いけない?ん?』

『だって…っ』

『あいつの幼い心しか、みえないのか??ま、無理はないが。』

『…みえないわよ。*だってあたしはあのこの姉ちゃんだから。たった一人の家族だから。竜には、わかんないわよね?この気持ち。』

『ああ…。』

『----あたし。あのこを行かせたくないっ…!』

愛句は竜をみあげる。

『-それであいつが幸せになれるのなら。そうするがいいだろう?』

『え?』

『あいつには---』

そういって竜は真冬をみた。

『あいつにしか、できないことがあるから俺はこうしたまでだ。わかるか?ん?』

そういって愛句をみる。



『…わかんない。竜、あんたはなにをたくらんでいるの?あたし。たとえ竜でも許さないわよ??真冬を泣かせたら。泣かせるならあたしを泣かせてからにしなさいっ』

キッと睨む。

『おもしろいな。お前(^^)』

にやり、と竜が笑う。



風が一段とつよくなる。
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