SORTIE
けれど、だれも小鳥のさえずりに応えない。


小鳥はさびしくなった。オリに戻ろうと思ったが、迷ってしまい帰れない。



小鳥は泣いた。



そして、泣きながら、森の奥へゆっくりと進んでいった。




森の奥には誰もいない池があった。小鳥は池のふちに座り込んで、寂しさのあまり泣き続けていた。



そして、心から願った。



「お願いだから・・・なんでもするから・・・
あのあたしの家に帰して!!!!」
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