プリンセス〜かけがえのない人〜
「へっ?!」
振り向くとそこには、かわいらしい女の子が。
「…あの~。あたしお嬢様でも何でもないんで……。
人違いじゃないですか??それにあたしはこの世界の者じゃ…」
「何をおっしゃるんです?!!あなたは天音お嬢様に間違いはございませんっ!!!」
え~??!
今はっきり『天音お嬢様』って言った~??!
「ななななんでっ??なんであたしがいきなりお嬢様なわけ?!」
「はっ!!…もしかしてお嬢様は何も聞かされていないのですか??」
「う…うん。詳しく教えて?もう、何がなんだか……」
女の子はひとつ息をついてから、事のいきさつを丁寧に教えてくれた―――。