\BABY☆BABY★BANG/
「おい」
「………。」
「邪魔」
「……きゃっ」
突然背中を蹴飛ばされる。
「大丈夫?」
いーたんがあたしに駆け寄る。
「成宮の彼女?目障りだし……」
それだけ言って奥の部屋に消えて行った。
消えて行ったということは?
「アイツは先週来たお嬢ちゃんの同級生」
「藤 稀壱(フジ キイチ) ご察しの通りここに住んでる」
「………。」
あんなのまでいるの?
背中蹴られたし。
「超生意気 超自己中 超協調性ねぇの」
「こら 伊澄」
愚痴るいーたんに猫男がストップをかける。
「ど……どうしましょう」
とりあえず
この状況を打開せねばいけない。
「一緒に住むのもありだよね」
「え?!」
「お嬢ちゃんが俺の彼女になっちゃえばいーのサ」
「………。」
善意で言ってくれてるんですよね?
「お断りします」
全力でイヤです。
「でもさすがにすぐには家見つからないよ?」
猫男が言う。
「しばらくはここから通うしかないよ」
あたしもそれが冷静な判断だと思う……
「部屋はちゃんと空いてるしねっ」