極上ブラザーズ!!(仮)
「…そ…」
言いかけた瞬間。
私は颯太くんに抱きしめられていた。
「なんで、そんな美優ちゃん可愛いんだよ……。
俺、もう我慢出来ない」
柔軟剤の匂い。
太陽の匂い。
颯太くんの体温。
颯太くんの鼓動。
全てが全身に伝わってきて、どうしたらいいか分からない。
背中にある腕を振りほどいていいのかも分からない。
ただただ私の頭の中は真っ白だった。
「…颯太くん…」
「好きだよ。好き。大好き。俺どうしようもなく、美優ちゃんのこと好きみたいなんだ」
耳元で囁かれ、そしてまた強くギュっと抱きしめられた。