極上ブラザーズ!!(仮)


「返事…聞かせてくれる…?待つって言ったのに待ちきれなくてごめんな」


颯太くんが振り出すような声で呟いた。


いつも笑っている颯太くんなのに、とても苦しそうな表情で。

胸が痛くなった。



ちゃんと返事しなきゃ。


私――颯太くんに告白されてどうだった?

嬉しかったでしょ。
胸がドキドキしたでしょ。


一緒にいて楽しいし、もっともっと颯太くんのこと知りたいと思ってる。



それって好きってことだよね?



私、人を好きになったことがないから分からないけど、

多分こういう感情なんだよね?




「颯太くん。私……」


その瞬間だった。



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