極上ブラザーズ!!(仮)
Chapter7.Shaking desire
はぁはぁ……。
走るのってキッツイ。
日頃の運動不足を呪いたいよ…。
屋敷に入ると、翔さんがいつものポーカーフェイスでリビングにいた。
「1分34秒遅刻」
「え……ええ!?」
すっごく急いで来たのにー!
っていうか5分とか無理だよ!この鬼畜ーっ!
「何?何か文句ある?」
すっと目を細められ、私を面白い物とでも見るような瞳で翔くんは私を見つめてきた。
……そんな風に見つめられると、何も反抗出来なくなっちゃう自分が恨めしい。
「な、なんでもないです…」
「やけに素直だね」
「だって…反抗しても、無駄だもん」
「お前、分かってるんだ」
ニヤリといじわるな笑みを浮かべる翔くん。