極上ブラザーズ!!(仮)


「俺の昼食作れってことだよ。分からない?」

「え…でも…高瀬さんが」

「高瀬にも休みが必要でしょ?」


昼食を作って欲しいって言われたのは素直に嬉しい。

嬉しいけど……。


なんだろう。

この煮え切れない感じ。



ま、いっか♪


翔くんにそんなこと言われたの、初めてだし。


気合入れて作っちゃおう!



「分かった!じゃあ、作るね」

「ふうん。了解するんだ」


私が腕まくりすると、すっと翔くんは私に近づいてきた。


「え…」


ふっと石鹸の匂いが香る。




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