極上ブラザーズ!!(仮)


「……お前のことなんかすぐ分かるよ。頭の中で何考えてるなんて、顔見てればすぐにね。面白いぐらい、分かりやすいから」


意地悪そうに笑う翔くん。
お前のことなんか全て知っているぞ、みたいな目。

そ……そんなに私、分かりやすいかなぁ……?


絡みつくような視線に、逃げたくて私は話を逸らした。


「あっ私、昼食作るね。何、食べたい?」

「俺が上手いと感じる物」

「……む、難しい注文だね……」


翔くんは何が好きなんだろう…。
考えてみると、毎日作っている高瀬さんはすごいなぁ、尊敬しちゃう。


「別に、簡単でしょ」

「そ、そうかな……」


料理には自信あるけど、せめて和洋中のどれか言って頂かないと……。


「お前が作れば、上手いって感じるんじゃない?」

「へ……」


それって……。



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