極上ブラザーズ!!(仮)
「何、顔赤くしてんの。赤面している暇があったら、さっさと作ってくれない?俺はお前と違って忙しいんだよ」
プイっと翔くんは顔を背け、本で私の頭で小突くとリビングでその本を読み始めた。
……い、今のって……
どういう意味だったんだろう?
もしかして……
っていやいや!
私、何考えてるのっ!!
相手はあの、意地悪でニヒルな翔くんだよ?
ありえない、ありえない。
頭ぶたれて、私頭おかしくなっちゃったんだ。
私は気合を入れるため頬をパチン叩くと料理へと取り掛かった。
冷蔵庫を見ると、高瀬さんが不在でもひと通りの食材はあった。
どうしようかなぁ……。
うーむ。
高瀬さんって結構洋食中心で作ってくれてたから、和食を作ったら喜んでくれるかな。
味噌もあるし。
よし……!