極上ブラザーズ!!(仮)



「俺、よく周りの女が変なアピールで肉じゃが作って来てるんだけど」

「……そ、そうなの!?」


そういえば、テレビで『料理アピールには肉じゃがです!』なんて言ってたような……。


「ご、ごめんなさい……」


食べあきちゃってるよね。


「別に。しょうがないから食べてあげるけど、変わってるね。卵で包んだのなんて今まで見たことない」

「お母さんがよくそうしてくれたの。中身も小さくって外見も可愛いしお得でしょ?っていつも言ってたんだあっ」

ふわふわの卵と甘辛い肉じゃが。
これが結構合うんだよね♪


「へえ……」


少しだけ翔くんは笑ってくれた。
優しそうな瞳で。


それが嬉しくて、また一歩近づけたのかなって思えたんだ。



< 116 / 169 >

この作品をシェア

pagetop