極上ブラザーズ!!(仮)

「ど…どうかな？」


スプーンで肉じゃがオムレツを食べる翔くん。
育ちが良いせいか、肉じゃがオムレツ酷く高級な料理に見えるほど所作が上品。


「まずくはないね」


決して美味しいとは言ってくれなかったけど、嬉しかった。
それが翔くんなりの表現なんだって分かってきたから。

「良かったあ……」

「これ、トマト入ってるの？」


翔くんはサラダを食べようとしている手を止めた。


「うん、そうだよ。トマトって健康に良いよね」

「……ああ。そうだね」


翔くんはまた食べ進め、全部完食してくれた。


「ありがとう!!!」


やったーっ！
全部食べてくれるなんて！！！