極上ブラザーズ!!(仮)
夜の公園は人が誰もいなくて、静か。
ブランコに揺られる私達はそこだけ景色が切り取られたかのような感覚だった。
「――俺、やっぱダメかな」
ギィィとブランコが揺れる音がした。
不安そうな颯太くんの顔を見ると、胸が締め付けられて悲しくなる。
私がこんな表情をさせてるんだ……。
颯太くんのことは好き。大好き。
でもこれって恋愛感情なのかな……。
分からない。
揺れるブランコは私の気持ちと同じだった。