極上ブラザーズ!!(仮)


「え……」


キ、キス!?
思わず頬に手を当てる。
そこの部分だけやけに熱い気がした。


「唇は……、恋人になってから、ね」


颯太くんはいたずらっ子みたいな顔で笑った。

いきなりキスされるなんて……。

心臓がもたないよ……。


「美優ちゃん、顔真っ赤。――可愛い」

「っ!!!颯太くんってば!」


恥ずかしいよ!


「帰ろっか」

「……うん」


2人で歩く帰り道。

――冷たい夜風が、熱い頬を冷ましてくれるみたいで、とても気持よかった。



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