極上ブラザーズ!!(仮)
家まで送ると言って聞かなかった颯太くんを何とかなだめて、
私は屋敷へと帰って来た。
遼さんと翔くんに『遅い!』と怒られたりしちゃったけど、私の頭の中は告白の返事のことでいっぱいだった。
早く答えなきゃ。
好きなら、好きって言えばいいのに。
私、何に迷ってるんだろう。
何が引っかかってるんだろう。
心の奥がモヤモヤして、
そのままOKしちゃダメなような気がして……。
だけど、颯太くんを悲しませたくなくて。
ぐるぐる頭の中で考えても何も答えが出なかった。
もちろんあんまり眠ることも出来ず、私は学校へと行った。