極上ブラザーズ!!(仮)
そっそんなことないない!
何言ってるの、私。
好きなのは颯太くんでしょ。
それに翔くんはお兄ちゃんなんだから!
優しくされたからちょっと情が入っちゃっただけ。
うん、単にそれだけなんだよ。
「何か、あったでしょ。僕には言えないことですか?」
「な……何もないですよ。あ、はは……」
言えないよ。
言えるわけない。
そして、翔くんがキスしそうになっている場面を見て私が泣いていることを遼さんに知られたくなかった。