極上ブラザーズ!!(仮)



「ごめ……んなさい。私……あの」



何て言えばいいかわからない。
その先が何も言えない。


……私って本当に、嫌な女だ。



「翔、さっきね、居候娘、泣いてたんですよ?」


遼さんが翔君の肩にポンと手を置く。


「……お前……」


翔君がビックリしたような目で私を見た。



翔君には気付かれちゃったかな……。
私の気持ち。


貴方が好きっていう――気持ち。




< 141 / 169 >

この作品をシェア

pagetop