極上ブラザーズ!!(仮)


「おい、お前。俺が頼んだ本はいつになったら届くんだ?」

「せ、先生……っ!」


氷室先生が待ちくたびれたとばかりに、私の前に立ちふさがる。
どうしよう。
私、今泣いちゃってるところ見られた…。

「……っ!!」


先生は私の顔を見ると、
驚いて、目を丸くした。


「……ちょっとこっち来い!」

「ふぇ!?」


先生がぐいっと私の腕を引っ張ると、
数学準備室へと連れていった。


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