極上ブラザーズ!!(仮)
『告白を曖昧のままにしてたよね』
颯太君にそう、言われたような、気がした。
「ごめん……な、さ……」
「なんで謝るのさ?美優ちゃん」
「だ、って……告白のこと、お、こってるんでしょ……?」
かろうじて息は出来るぐらいの強さに緩んだ彼の籠で私は嘆いた。
「おこってないよ……これはね、テスト」
「テ、スト……?」
「実験だよ、ジッケン」
「え?」
「さぁ、もう少し楽しまないと損、だよ、ね……?」
妖しく口元を歪ませた彼の表情は、
初めて出会った彼の爽やかな笑顔はもう、どこにもなかった。