極上ブラザーズ!!(仮)


腰に手を回され、肩を抱かれながら、奥深くの部屋についた。


「今日からここが君の部屋ですよ」

静かな廊下で場違いに明るい声が降ってきた。

嫌な予感がする。
絶対に遼さんはおかしい。


頭では理解しているのに、
入っちゃダメだって警鈴が鳴っているのに……



少し古びた扉の中へと足を踏み入れてしまった―――。




「……」


――私は、禁断の果実を食べてしまったのかな?




今にして思えば、
この日の、この瞬間から――私達3人の歯車が狂ったんだ。



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